日本経済を支える重要な基幹産業である「自動車産業」。私たち湘南造機は、長年にわたってこの業界に深く関わり、自動車を製造する工程(プレス、溶接、塗装、組立、検査等)及びパワートレイン系(エンジン、トランスミッション等の加工、組立)の設備の製作・改造・修理・メンテナンスなどのエンジニアリングで豊富な実績を重ねてきました。
なかでも、グローバルな自動車メーカーである日産自動車株式会社様と密なパートナーシップを築いていることが、当社の大きな特徴であり、同社の各地にある工場のさまざまな生産設備を、私たちの技能と技術で支えています。当社は従業員数150名ほどの会社ですが、この規模の会社が元請けとして大手自動車メーカーと直接取引しているエンジニアリング会社は稀有です。それは長年にわたる取引で培った信頼によるものであり、今後も継続して関係を維持しながら、他の「ものづくり企業様」へ拡大し貢献していきたいと考えています。
湘南造機は1937年に創立されて以来、すでに90年近くの歴史を持つ企業であり、メインクライアントである日産自動車様との関係も70年以上に及びます。日本の自動車産業の発展にともない、同社が自動車製造工場を各地に建設するのにあわせて、私たちも近隣や構内に拠点を次々と開設。
それと共に各工場の生産設備に関するお客様のニーズにスピーディーに対応できる体制を構築し、「ものづくりの現場」をサポートしてきました。近年は、同社のグローバル展開に伴い当社も海外に進出し、メキシコにも新たな拠点を設けています。
こうして、お客様からのさまざまな要望にお応えすることで、当社は自動車製造に関する技能や技術を豊富に蓄積し現在に至っています。新しい設備の設計・製作はもとより、既存の設備の改造・修理・メンテナンスに至るまで、自動車製造工場に求められるエンジニアリングをオールラウンドに提供できる企業へと進化しています。
コンベアの更新工事
床面を掘り、そこへコンペアを埋設し、表面を塗装した工事。
車が完成した後の最終検査工程で、車をコンベアに乗せて移動させる間、車の内外での検査を行う工程です。
エンジンに1台1台プログラムをインプットする端末を回収する設備
上部から吊るされたコンベアにトレーを設置し、インプットし終わった端末をそのトレーの中に置くと、コンペアがぐるぐる回転し次のポジションまで移動する設備です。
この設備を設計製作設置しました。
ロボットで車体の部分等をスポット溶接するブースを製作設置
溶接時に火花が飛び散りますので、防火シート(透明)で覆っています。
当社は、内部の設備は別の場所から移動してきて、防火シートで囲い、中の空調を整備しました。全部で8棟製作しました。
鍛造プレス機の修理・メンテナンス作業
プレス機からクラッチディスクをばらし、整備し、元にも戻し、動作確認をし作業完了となります。
鍛造プレス機:金属を溶かして型に流し込み、冷却して固化させることで部品を製造します。エンジン部品(コンロッド、ギア、クランクシャフト等)
機械(プレス機)のモーターを交換する作業
一度外したモーターを整備し、(もしくは新品)を元の位置に設置する作業
プレス機:金属シート(通常は鋼板やアルミニウム)をプレス機で高圧をかけて成形し、車体の外板や内部構造部品を作り出す機械です。
リタップ投入機 製作
リタップ投入機:部品の精密加工や組立工程で重要な役割を果たします。
タップ(ねじ切り工具)を自動的に投入し、正確な位置でのねじ切りを行います。
車体治具製作
車の下部(ドアや車体)部分を溶接する際に使用する治具です。
写真はドアや車体部分を溶接するための治具になります。
リフター製作
リフター:重量物を持ち上げたり下ろしたりする器具。工場のラインでは、部品や製品をリフターを用い上下に移動させるのに多くのリフターを使用してます。生産効率と安全性を高めるための重要な機械です。
当社もその一部を設置しております。
自動車は、従来から複雑な工程や最新技術が詰まった設備によって生産されており、私たちはそれらの多種多様な設備の維持保全等に対応してきました。製造ラインをはじめとして、全ての生産工程に係る設備を扱ってきており、お客様からのリクエストに合わせて自在に製作・改造できる技術力も有しています。さらに、組立を自動化する産業用ロボットを導入した生産ラインの設計・構築などでも実力を発揮しています。また、工場の生産力強化にあたって、既存設備のレイアウトを変更する大規模な工事や重量設備の移動をともなう新たなラインの構築や移設も手がけています。まさに生産工場におけるマルチプレイヤーとして、自動車の製造を支えています。